あたふたTOPへ

次ペ ー ジ へ

APIA-N ETへ

発行・ライブハウス/渋谷アピア
アコースティック情報誌「あたふた」 Vol.105 2005.12月号

Brogressive note vol.5

アピア・マスター 伊東哲男
噂のミクシーZONEを探検

水面下で人と人が繋がっていた

 日本には四季があって、季節の自然や旬の食べ物や折々の行事など世界でも珍しい住み心地の良い国のはずなのだが、最近のボクときたら四季を楽しむ時間より四季に追われている時の方が多くて、情けない限りだ。秋だ、夜長だ、キノコ鍋だと楽しんでいたのはつかの間のよう、街にはすでにクリスマスを思わせるイルミネーションが点灯して、冬支度。もう少しゆっくり秋を楽しみたいのに、急がされているようで嫌だ。外側の事ばかりではないだろうが要するに一年が早いという事だ。春・夏・秋・冬・春・夏・秋・・・♪春夏秋は冬を待つ季節♪という中島みゆきの名セリフがあったが、待っていたい、そんな時間を唄になどして!!と思う間もなく今年も暮れだし、振り返ってみると幸せなんてすぐそばにはないし、毎日の茶飯事のごとく転がっているのは不幸ばかりだ。さもなくば絵空事のような事ばかりがもっともらしくまかり通っている。あッ、絵空事ってイヤな言葉だな、第一、絵や空に失礼だよ!!

 今年ボクが興味深かった事のひとつに、ライブドアーや楽天の企業買収劇がある。日本の代表的なベンチャー企業が、なんでフジテレビやTBSなど旧媒体の企業の生み出したものを、奪い合うのか腹立たしい思いだ。少しばかり成功して小銭を、イヤ大金か、手に入れたからと言って、金の力でメディアを手に入れようなんて、まるで以前の旧財閥の成金発想とと変わらないではないか、何処がベンチャーなのだと。その大金を元に何故、創造力と開発力を駆使して、より新しい業態の新機軸を作り出そうとしないのか、アメリカのマネっこで、ITを早く取り入れて成功したというだけの底の浅さが露呈しているようで笑える。彼らにベンチャー企業のプライドなど求めても仕方ないのかも知れない。コンプレックスは在ってもね。資本主義の社会だから上場されている株を買い占めることは構いはしないし、フジテレビやTBSなどボクにはどうでもいいこと、ただ、ベンチャーの命は創造力のはず、すでに創造力の枯渇したようなメディアを買収しようとする創造力のなさが、マネーゲームとは言わないが単にマネービジネスでしかあり得ない、ならば買収に成功したとしても新鮮味が無いし誰も興味など示さないであろう。

 ベンチャー企業が我々の税金で国策として支援され擁護されている以上、ベンチャーはベンチャーらしく自らの地平を目指すべきだ、と思うのだ。どんな新技術や新しい業態でもそれを裏打ちする新しい文化を育んでいかなければ一過性のものに終始するだろうしボクらの生活を豊かにするとも思えない。Venture businessなんて言う和製英語に騙されるな、Ventureって「冒険」だとばかりイメージしてたけど「投機」って意味もあるんだぜ、とブログれる!!
 

 今年急成長を遂げたもう一つのベンチャーにSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)がある。会員制のBrog Siteである。中でも一番人気の「イーマーキュリー」(有馬記念に出てきそうな馬名みたいだ)のMixiはなんと100万人をこの9月に突破したという勢いだ。プレミアムサービスを受けている有料会員も4〜5万人に達したらしく、6000万円位の資本金で始めた笠原社長は時の人になりつつある。他にも「はてなダイアリー」とか大手のポータルサイトとして初めてSNSに参入した「ライブドアー」や韓国の大手「サイワールド」も加わりSNSのBrog戦線は一気に過熱気味だあ。

 アピアの出演者でもMixi会員は結構いるみたいだ。先日もアピアのお客さんの半数以上がMixiつながりで来たと言うから、これは驚きだった。で、このボクも好奇心旺盛な年頃としては敵情視察?とばかりにMixi Zoneを探検してみることにした。と言っても会員制なので招待を受けて入会しない限り外からアクセスできない仕組みになっている。友達に頼んで招待を受け入会。早速潜り込んでみると、いきなり自白調書を取られるようにプロフィールを書かされ、ざんげの値打ちもないような日記を告白させられ、さて、辺りを見回すと、いるはいるは、やぁ!って頭を掻きたくなるくらい、なに、みんなこんなとこに潜っていたの?! まるで水面下の地下街だ。現実の地上では人間は多数いても、人と人のつながりは希薄でお互い何考えているのか分からないとこがあるのに、このZoneでは現実よりも人と人のつながりが異様に濃い、信頼できる人だけの集まりという安心感からか、友達の輪が広がっているように見える。しかし、あくまで水面下でのこと、ここでの濃密な関係を現実の地上に持ち出したら恐いとこがあるな。
 

 人と人のつながりがもたらす信頼感を鍵に、これだけ多くの会員を抱え込んでSNSは今後どのような手で利益誘導していくのか見ものでもある。
 それに比べて「あたふた」のBrogressive Noteはボクひとりでほそぼそ5回目、ここで提唱している「ブロぐれる」にご賛同のかた、是非参入してみてね、会員制でもなければ、利益誘導もありませんよ!!




あたふたTOPへ

次ペ ー ジ へ

APIA-N ETへ
P1 P2 P3 P4 P5 P6