発行・ライブハウス/渋谷アピア
アコースティック情報誌 Vol.124 2007.7月号
8月21日(火)Lady's Summer night festival Vol.2 出演

アコースティックギター片手にうたう、九州(佐賀県唐津市)出身のシンガーソングライター。

 昨年アメリカへ行き、英語を学び、現地の人とRapやR&Bでのフリースタイルを学んだ。
そして東京へ。
私の向上心と明るさが誰にも負けない。
今はライブハウスやバー、路上などで活動中。
楽曲制作など特に精力的に行っている。
私は、私の作ったうたで、私の声で、一人でも多くの人がHAPPYになってくれるのが夢。
女一人で、更に結構パワフルです。
オリジナルソングをじゃんじゃん作ってみなさんへうたって届けます。

・幼少の頃からピアノを習う。
・15歳でギターを弾きはじめる。同時にボーカルも始める。
・その後、地元佐賀や、福岡で3人組で路上をやりながら活動。
・全国高校生音楽祭県大会優勝。
・アマチュアバンドコンテストで特別賞。

クチナシ+

 赤と黄色の光が混じり合い、まるでオレンジ色のビー玉のような水面がゆらめいているよう・・・身体を少しずらすと、今度は緑と青の光が混じり合い、もう冷めた情熱を再びきらめかせるかのように、また魅力的な輝きを放ち出す。世界的なオペラの大歌手である
マリア・カラスのために、たくさんの名高いデザイナーがティ アラやイヤリング、ネックレスを制作したらしい。その作品が日本橋三越で展示されているというのを友達から聞き、幸いなことにチケットも頂いたので、ちょうど最終日に足を運ぶことが出来た。思わずため息がでる。なんて見事な芸術品!!すっかりお腹を空かせていた私はなんて幸せ者なんだろう。例えばこんな風に、自分のお腹の中に素敵な景色を広げようって思ってみるのは、なかなかロマンチックな考え方ではないかしら。 さぁ、目をつぶって。あなたにぶどうをあげる。みかん色に染まったマンション。鋭く尖った三日月が見える夜は、まるで空が片目だけつぶってぐっすりと居眠りしているみたい。その光り輝く三日月が、もしも新しい恋のすべり台なら、、、。その三日月は、若黄緑色に 染めたい。ここのところ毎日のように軽々と私の家の庭の柵を飛び越えて、私の家にやってくる彼。それを私は当然のように受け入れ、そそとお茶を出して彼の話にあいづちを打ちながら、あまり長居をさせないよう適当に話を切り上げる機会をうかがい、きりのよいところで彼を玄関へ送り出す。まぁ、人間付き合いなんて、おおよそはそんなものだろう。そんな日々のなか、ひょいっと夕暮れ前にチャイムが気まぐれに鳴る日がある。ドアノブを回し、そっとドアを開ける。彼の後ろから、部屋の中に陽がさぁっと差し込む。手が大きくて指は太く、やせ型の彼。彼には、マーガレットの花が似合うだろうな。 カーテンの向こうでは、水色の空と白い雲はショートケーキ のように、互い違いに層をなしています。風が、木の葉を揺らして、さわさわと音をたてて遊んでいます。私は、彼の顔を思い浮かべます。今日は彼と話す機会はありませんでした。そうそう、もぎたてのびわを頂いたんだ。片手の中に、しんとおさまる愛らしい大きさ。甘みは、うっすらとした渋みの中に、居心地悪そうに隠 れていた。 ええと、なんだっけ、昨日のコレール広場での事を話すつもりだったの。アダモが歌うシャンソンを聴きながら、三日月に腰掛けて寄り添い合う男女の絵を眺めていた時よ。「落としちゃだめじゃないか。」ふいに怒った声が後ろで聞こえたんだ。でも怒った声とは対照的に、やせて背の高い面長の男の人が、とびきりの笑顔で私の隣へやってきたのね。そして、なんと、なんと・・小さな小さな巻き貝を、左の手の平の上にのせて、真面目な表情で私に差し出したんだ。それから、「大事にして下さい。」と、呆気にとられている私に言い、数秒私をじっと見つめた後、くるりと後ろを向き、そのまま立ち去ってしまったの。 たいてい落とし物っていうのは、後で気づくものだけど、その小さな小さな巻き貝に は見覚えすらなかった。だけど私の周りには、その時もその後も一向に他の人の配もなかったから、、おかしな事ですが、しばらくすると、、、もしかしたら、巻き貝は私のものなのかもしれないという気もしてきたんだ。  あぁ、彼がラベンダーをキッチンの窓辺に飾ってくれたらしい。いつの間にか、この部屋までもラベンダーの香りに満ちていた。私は、もう一度、彼の顔を思い出そうとする。夢だと気づいたら、そこでその夢は終しまい。巻き貝をくれた彼の、淡く淡く、まるで雨に濡れてしまった水彩画のような記憶を、さらに薄めぼやけさせてしまうと、私は木蓮の花にでもなったような気分になりました。さぁ夢と現実を縫い合わせたら、今夜も宝物探しが始まりましょう。はっきり覚えているのはこれだけ。あの巻き貝が、本当に美しかったこと。 黄色い花びらが踊り子のスカートのように見える「踊り子の花束」を抱えて、私は足早に家へと向かう。


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