発行・ライブハウス/渋谷アピア
アコースティック情報誌 Vol.132 2008.3月号
香 蓮
デビューアルバム「Tsubomi」

 今回デビューアルバムを作るにあたって、初めて聞いてもらう人に”私はこんな人間です”っていう自己紹介になるような、そんなアルバムに出来たらいいなと思いました。シングルではなくアルバム全体で何かを表現出来るアーティストになりたいという想いで作りました。
今、私がこうして毎日を生きて、歌を歌って、たくさんの人と出会えてるのも、この世に私が生まれる半分のきっかけとなった母のおかげだと思っています。そこから私の全てが始まっています。 だから、まず一曲目は母に捧げたいと思い、母の歌を歌いました。そして、二曲目からは私が一番大事に思ってる”愛”についてかいてみました。 生きてきた年数もたかがしれてるし、何が愛かさえも分かってないかもしれないけど、でも私の全ての力の源となっているのが愛で、その愛について思った事、感じた事、経験した事、影響うけた事をもとに曲を書きました。 私は、何か想いがないと曲が書けないタイプなので行き詰まる事も多いけど、でも軽い気持ちで書けない分一つ一つに対する想いはおっきいし、その想いを大事にしながら歌っています。まだまだ未熟な部分はたくさんあるけど、今のそのままの私の素直な想いをぶつける事が出来たと思っています。そして最後に、今回のアルバムのタイトル曲になっている『TSUBOMI』。 これは、今の自分の姿を曲にしました。音楽をやる為に東京に出て来て一年、たくさんの人に出会い、助けられているという事を改めて深く感じています。人は一人で生きてはいない! 支え合って、愛し合って生きているんだ!という事。 そして、夢を夢で終わらせないという強い想い。まだまだ、小さな私ですが、全ての人に感謝の気持ちと恩返しの想いを込めてこのアルバム『TSUBOMI』を贈りたいと思います。

2008.2.24 Release
『Tsubomi』\1500
1. アナタの手
2. 青
3. 何故
4. 情けない
5. Sweets
6. 君の幸せ
7. 林と涙 -キトナミダ-
8. つぼみ

◎ プロフィール ◎
生まれは都会、東京世田谷区!と言っても、3歳の時には都会に息苦しさを覚えてアフリカのシエラレオネへ現実逃避(どんな子供だ!笑)そして5歳の時、子供ながらにして宮崎をどげんかせんといかん!と思い今話題の宮崎!(んなわけあるか!笑) 高校を卒業して、イルカを追っかけオーストラリアへ。そして、オーストラリアで学んだ英語を伸ばしたくて京都の短大へ。去年、無事卒業して、あるオーディションをきっかけに卒業と同時に東京進出。まさか、また生まれた街へ戻ってくるとは…といっても住所は千葉(笑)友達が就職や進学をする中、何をしに行くのかも言わず、というか言えず、ギター1つ抱えて住み慣れた街と仲間の元を去りました。それから、オーディションでお世話になった今の事務所のスタッフの地元、東西線西葛西の駅前で路上ライブを毎日40日間。雨ニモマケズ、風ニモマケズ…デモ警察ニハマケ…(笑)その後月1回のペースでライブハウスに出演するようになりました。2007年が終わる迄に120曲のオリジナルを書こうと目標を立て、なんとか達成しました。
そして、今年2月24日にとうとうデビューCDをリリースする事ができました。今迄自分の中で、なかなか音楽と自分が一つにならず、人に音楽をやっていると言えるまでの度胸も覚悟もないまま東京に出てきて1年、やっと自分の何かを形に出来たと思っています。でも本当のスタートはこれからだ!という実感をひしひしと感じています。これからも今迄以上に積極的に活動して行こうと思っていまーす!!

朱音 4月8日(火)

悲しみに暮れた時も
音楽は希望だった。
音楽を生み出す時、
とても美しいものを見つけだしたような、
希望を辿って行くような、
生きること、生きていくこと、そのもののような、

あたしが生きていくための音楽。

ステージの上は夕暮れ時のあの感じによく似ていて、
夜が来なければいいのにっていつも思うんだ。
だって
その先には絶望的な朝が待ってるんだもの。

―朱い音色が悲しいのは、
夜が来るのを知っているから―

ねぇ、あと少しだけ、
あたしの歌を聞いてくれませんか?

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